高地トレーニング用語集

高地トレーニング用語集

高地トレーニングは、標高の高い山岳地帯(低酸素地域)でトレーニングをすることで、平地(通常酸素濃度)で得られるよりも高い運動効果を得ることができます。トップアスリートが、高い運動効果を得るために試合前に高地トレーニング合宿を行っています。

ドープ

ヒップホップ業界のスラングで『ヤバイ』という意味です。ドーピングは、『DOPE』と『ing』で高地トレーニングドープは、ドーピングをしたような『ヤバイ』効果をもたらすという意味です。

パルスオキシメーター

SPO2という血中の酸素濃度を測る機械です。指先に取り付けて、動脈の酸素濃度を測定します。通常、健康な人は、血中酸素濃度が100%~96%の値が表示されます。低酸素環境の高地トレーニングを行うと一時的に血中酸素が80%~90%の状態になることもあります。

エリスロポエチン

エリスロポエチンは、赤血球の生産を促進する造血因子で165個のアミノ酸から構成されています。血液中のエリスロポエチン濃度は、貧血の診断に用いられます。腎性貧血の治療に使用しますが、外部から摂取するエリスロポエチンは、ドーピングにも使用され問題となっています。高地トレーニングで自分の体内から分泌されたのか、外部から摂取したのかで、DNA検査で判別できるため、ドーピング委員会からの聞き取り調査で、高地トレーニングをしたかというチェック事項があります。エリスロポエチン(EPO)は赤血球の増加効果を持つことから、筋肉への酸素供給量を高め持久力を向上させる目的で、長距離系スポーツ(自転車ロードレース、クロスカントリースキーなど)のドーピングに使用されている。

ミトコンドリア

ミトコンドリアは、体内の細胞です。高地状態(低酸素環境)は、酸素濃度が薄いためミトコンドリアが今の現状を『生命の危機』と勘違いして活動を活発化させます。その結果、ミトコンドリアの餌となる、『脂肪を消費するため』脂肪の燃焼効果が増加します。

平地酸素濃度と富士山山頂の酸素濃度

平地の酸素濃度20.9%、富士山山頂の酸素濃度13.6%

アフターバーン効果

負荷の高いトレーニングをした後、24時間から72時間程度はカラダのエネルギー消費量が通常よりも多くなるという効果です。長時間、負荷の低い有酸素運動のようなトレーニングではなく、短時間で高い負荷をかけていく高強度のトレーニングの後でアフターバーン効果が発生しやすいと言われております。

30分のトレーニングで2時間分のトレーニング効果

高地トレーニングドープの特殊な低酸素環境下で歩いたり走ったりして頂くと、平地での4倍のトレーニング効果があります。